SEAnews 1995-08-11 ArtNo.2710

【シンガポール】ブギス・ジャンクションに今年4月末にオープンしたパルコ・ブギス・ジャンクション(17.2万平方ﾌｨｰﾄ)を週末に訪れる者は1日平均7万人と当初の予想を遥かに上回り、売上目標もほぼ達成されたと言う。
先月末までに入居契約済み専門店120店の75％が開店、来月中に全店がオープンする予定だ。フード＆エンターテーメントにほぼ半分のスペースを当てた戦略の奏功や地下鉄駅に隣接した立地条件が幸いし、平日も3万人ほどの客入りとなっている。予想外の好成績と語るパルコ・リテール・マネージメントの原田重役(MD)によると、土曜の売上は月曜～木曜の1日当たり売上の2.5倍で、金曜と日曜のそれは2倍。先月の各専門店の土曜の売上は平均40万Ｓドルに達した。来訪者の3分の1は中央地区、5分の1が東部地区の住民で、また5分の4は18－38歳の年齢層に属している。売れ筋はファッション・アクセサリー、宝飾品、カジュアル・ウェアー、食品と言う。これまでの期間について既に目標売上を達成した西友百貨店(24万平方ﾌｨｰﾄ)は、初年度の1億1500万Ｓドルの売上目標も5～6％上方修正している。
一部のアナリストはパルコの成功は物珍しさも手伝っており、サンテク・シティーや郊外のタンピニース・モール、センチュリー・スクウェアーがオープンし、競争が一層過熱すれば、営業成績は後退すると予想している。しかし原田重役はパルコのショッピング・センター経営ノーハウを以てすれば好業績は維持できると強気だ。(ST:8/10)