2001-09-17 ArtNo.27089
◆Deepak/RCF、SAIL化学肥料工場に入札意向書提出
【ムンバイ】マハラシュトラ州プネー拠点のDeepak Fertilisers and Petrochemicals Corporation Ltd(DFPC)とインド西部地区にプレゼンスを有する国営化学肥料会社Rashtriya Chemicals & Fertilisers (RCF)が、Steel Authority of India Ltd(SAIL)のRourkela化学肥料工場の権益取得を目指し、入札意向書(EOI:expression of interest)を提出した。
インディアン・エクスプレスが9月14日伝えたところでは、SAILはRourkela Fertilizer Plant(RFP)を経営する新会社に74%出資する戦略パートナーを求めており、Industrial Development Bank of India (IDBI)が同権益売却入札の顧問を務めている。
ナフサ・ベースの2つのアンモニア製造施設を擁するRFPは、カルシウム・アンモニウム硝酸塩(CAN)に換算して年間36万トンの製造能力を有し、“Sona”商標の製品を販売している。
消息筋によると、EOIを提出したのは、上記2社のみで、両社は目下デュー・ディリジェンス(due diligence:証券発行時に発行者が提供する情報が証券法の開示基準に適合しているかどうか弁護士が確認する業務)を進めている。同作業が完了したなら実際の入札手続きに入る。
DFPCスポークスマンはインド東部地区に足場を築く狙いからEOIを提出したことを確認した。DFPCは港湾ベースの輸入アンモニア貯蔵施設を設けることを計画している他、長期計画の一環としてガス・ベースのアンモニア工場を外国に設ける可能性や前方総合化を通じ幅広い化学製品を手掛ける可能性を検討している。同社は目下天然ガス資源が豊富なタンザニアやアラブ諸国の様々な企業と関係協議を進めている。
RCFは既存ビジネスを補強し、インド国内における事業拠点を拡大する狙いから、RFP権益に関心を寄せている。消息筋によれば同社はデュー・ディリジェンスを進めており、近く入札コンサルタントを指名する方針だ。ちなみにRCFはHindustan Zinc Limited及びRajasthan State Mines and Minerals Corporationと、50:25:25の合弁で、300クロー(US$6367万)を投じ、ラジャスタン州にリン酸肥料工場を設けるプロジェクトを進めている。
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