【ムンバイ】Industrial Credit and Investment Corporation of India(ICICI)は、金融機関がLloyds Steel Industries Ltd(LSIL)の51%の権益を握ることになるLSILの組織再編を提案した。
インディアン・エクスプレスが9月14日報じたところによると、当初の計画がState Bank of India (SBI)やその他の複数の銀行の反対に遭ったことから、ISILはそれ自身が準備した再編計画の実行を断念した。ICICIの提言に基づく新スキームの下、金融機関は清算に伴う損失補償請求権を放棄する代わりに、返済が滞っている債権の一部を資本に転換、51%の支配権を掌握し、マネージメントを自由に改造できる権限を手に入れる。この他、ローン金利の8%への引き下げ、ローン返済/社債償還スケジュールの調整、複利のゼロ・クーポン(返済期限2004-05/2005-06/2014-15)への転換が提案されており、社債は2005-6年から2012-13年の間に四半期ベースで32回に分けて償還される。
キャプティブ発電プロジェクトは暫時棚上げされ、その復活の可否は再編の進捗の如何にかかっている。
LSILの稼働率は運転資金不足から40-45%のレベルに下降しており、金融機関はLSILの損失が雪だるま式に拡大、その一方で資産価値が持続的縮小を見ていることに強い懸念を抱いている。
State Bank of India(SBI)/State Bank of Travancore/State Bank of Hyderabad/Punjab National Bank/Punjab and Sindh Bank/東京銀行/South Indian bankは、債権回復裁判所(DRT:debt recovery tribunal)に、LSILに対する債権回収の訴えを提出、もしくは提出を準備している。
金融機関はまた、鉄鋼ビジネスをInsco Steels Ltd(ISL)の下に、その他のビジネスをEncon Technologies Ltd(ETL)の下に、それぞれ統合し、ISL/ETLの負債を再編すると言うISILとLloyds Metals and Engineersの再建案を既に承認している。