2001-09-14 ArtNo.27064
◆Tisco、インディアン・スチール&ワイヤーズの買収提案
【ムンバイ】Tata Iron and Steel Company Ltd(TISCO)は、条鋼ビジネスを補強する上からIndian Steel and Wires Products(ISWP)の経営権買収を提案、後者のプロモーターと交渉を進めている。
エコノミック・タイムズが9月12日、Tisco筋の消息として報じたところによれば、同社のB Muthuraman重役(MD)はISWPのRavi Inder Singh氏と先週会談、関係問題を協議した。Tiscoはこれ以前にも経営難に陥ったISWPの買収を提案したが、後者のプロモーターが望まず、破談に終わった経緯がある。
Tiscoは自社の管理職をISWPに送り込み、後者のエンジニア・チームとISWPを共同経営することを計画している。ISWPの設備は既に旧式なものになっているため、12クロー(US$255万)ほどを投じて、近代化する必要がある。同資金はTiscoが負担する。両社幹部は将来の利益分与に関しても既に話し合いを行っており、大部分の利益はTiscoの手に帰し、残りはISWPの負債返済に当てられることになる。ISWPは多額の負債を抱えており、Tiscoに対するものだけで60クロー(US$1273万)を超える。
Muthuraman氏は最近、「今日の市況は条鋼製品に有利」と述べる一方、「Tiscoは新たに条鋼工場を設ける考えはない」とも語っている。Tisco幹部によると、ISWP工場における条鋼の製造は、Tisco独自の工場で製造するよりコスト効率が良い。しかしISWP工場でどれほどの条鋼を製造するかは決めていないと言う。Tiscoは現在年間60万トンの条鋼を製造している。ちなみに今回の両社トップの会談はジャールカンド州政府のアレンジによるものと言う。
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