2001-09-11 ArtNo.27043
◆複数の州電力局がダブホール・パワーからの電力購入希望
【ニューデリー】カルナタカ、グジャラート、デリー、ラジャスタンを含む諸州の州電力局(SEB)がユニット当たり3ルピー未満の価格で米国のエネルギー会社Enron傘下のDabhol Power Corporation (DPC)から電力を購入する意向を表明した。
エコノミック・タイムズが9月9日報じたところでは、これらの州は電力供給の変動を調整し、ベース・ロード・パワー(base load power:常時供給可能な最小電力)を補充する狙いからDPCの余剰電力の購入を希望している。ちなみにインド政府は中央電力局(CEA:Central Electricity Authority)の傘下に専門委員会を組織し、各州電力局や電力省との交渉を進め、DPC余剰電力のバイヤー獲得に努めている。
カルナタカ州は300MW(メガワット)、グジャラート州とデリーは各200MWの購入を希望しており、いずれも向こう2年間に9ヶ月にわたり同電力の供給を受けることを求めている。ハリヤナ州は5-10月の間に100MWを必要としている。またマドヤプラデシュ州はプラント負荷率(load factor:平均負荷÷最大負荷)90%におけるベース・ロードを基準とし、他のサプライヤーに比べ競争力ある電力料がオファーされるなら300MWを購入する意向を表明した。
DPCの債権金融機関は先週金曜、政府に提出した報告書の中で、DPC第1期分の電力は全量をマハラシュトラ州電力局(MSEB)に供給、第2期分はMSEB以外のバイヤーに供給するよう提案した。それによると、第2期分の50%は直接全国送電網に供給、残りは他州の電力局に個別に販売できる。しかしながら他州の電力局への販売の成否は、中央政府が如何に商業ベースの電力供給契約をまとめ上げるかにかかっていると言う。
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