【ムンバイ】国内最大の商用車メーカー、Tata Engineering and Locomotive Company Ltd(Telco)は、国内市況が低迷する中で、向こう4年間に輸出を3倍に拡大することを目指し、海外市場の開拓に本腰を入れている。
エコノミック・タイムズとビジネス・スタンダードが9月10日報じたところによれば、国内自動車市況、取り分け商用車市場の不振から最悪の業績を記録したTelcoは、海外市場の開拓を通じて活路を開く方針を決めたようだ。
Telco幹部によると、マレーシア、スリランカ、湾岸諸国等、従来の海外市場における足場を強化する一方、ブラジル、アルゼンチン、コロンビア、南アフリカ等の新市場の開拓に力を入れる。このため商用車のパワー・アップを図っている。商用車の年間輸出台数は現在の5000台から向こう4年間に1万5000台に拡大される。
目下Telcoは乗用車や多目的車を含め1万5000台の車両を輸出、800クロー(US$1.7億)の輸出売上を上げている。Indicaについては、最終的にディーゼル・バージョンを9000台、ガソリン・バージョンを2万5000台を輸出する計画だ。インディカの輸出はハイ・マージンが見込める欧州市場に照準を合わせており、セダン・バージョンが完成する来年から欧州向け輸出に着手する。スポーツ多目的車サファリの輸出で実績を積んだイタリヤ、スペイン、英国、ポルトガルをターゲットにした総合的な輸出戦略が既に立案されている。ちなみにインディカの先月の国内販売は、好調だった。
サファリに関しては、目下ドイツとフランスにおけるディストリビューション網の構築を図っており、30%パワーアップした新エンジンを搭載したモデルを投入する計画だ。