2001-09-10 ArtNo.27030
◆地場製薬大手Wockhardt、Rhein Bioのパートナー持分を買収
【ムンバイ】マハラシュトラ州ムンバイ拠点の大手製薬会社Wockhardtは、ドイツ企業Rhein Biotech Gmbh(RBG)と50:50の合弁で設立したWockhardt Rhein Biopharmのパートナー持分を全て買い取り、完全出資子会社に転換した。
インディアン・エクスプレス、エコノミック・タイムズ、ビジネス・スタンダードが9月7日、WockhardtのHF Khorakiwala会長の言として報じたところによれば、両社のキャッシュレス協定の下、Wockhardtはインドの肝炎市場への制限付きアクセスの便宜をRBGに提供する。RBGは別個のマーケッティング・インフラを構築、製品をWockhardtから調達する。RBGはB型肝炎ワクチン“Biovac-B”関連の技術をWockhardtに提供、WockhardtはRBGにBiovac-B売上の一定比率をロイヤルティーとして支払う。WockhardtはBiovac-Bを国際市場に売り込む計画で、関係手続きを進めている。B型肝炎ワクチンの世界市場は15億米ドルを超えるものと見積もられる。
Wockhardtの今回の動きは、インド政府がB型肝炎を大衆予防接種計画に含めるパイロット・プロジェクトに着手したのと時を同じくしている。
Wockhardtは設備拡張計画の一環として、マハラシュトラ州AurangabadにB型肝炎ワクチン製造施設を建設している。米国食品薬品局(FDA)と欧州医薬品審査庁(EMEA:European Medicines Evaluation Agency)の基準を満たした同工場は、2002年下半期に稼働、年間児童1億人分のワクチンを製造する能力を備える。
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