2001-09-07 ArtNo.27014
◆HP/コンパックの合併は地元PCメーカーの最大の脅威に
【ニューデリー】Hewlett-Packard(HP)とCompaq Computer Corpの合併は、インドの地元ブランド/ノーブランド・パーソナル・コンピューター(PC)製造業者に大きな脅威を及ぼす見通しだ。
エコノミック・タイムズが9月5日報じたところによると、コンパックは昨年インドで15万台のデスクトップPCを販売、HPは約9万2000台を販売した。両社は共にインドにPC組み立て工場を設けている。
新ジャイアンツはまたTCS、Infosys、Satyam Computers等の地場ソフトウェア・サービス会社のビジネスにも影響を及ぼしそうだ。とは言えDeustche Alex Brownインド事務所のソフトウェア・アナリスト、Bhupinder Ahuja氏は、「合併後、新会社とインド企業の競争が白熱化するだろうが、技術ベースやビジネス・パフォーマンスを一概に比較することはできない」と指摘した。
市場調査会社IDC IndiaのRavi Sangal社長によると、両社の合併は戦略的にフィットしている。例えばサーバーに関しては、コンパックはインテル・ベース・サーバーのリーダーで、HPはRISCサーバー市場をリードしている。両社はともに膨大な据え付けベースを有するため、それぞれの製品の価格実現率を高めることができる。
デスクトップPCビジネスに関して言えば、両社の合併は規模の経済性を発揮する。この点ではライバルに少なからぬ圧力を及ぼすものと見られる。コンパックはアグレッシブなセールスで知られ、HPはイメージ戦略に長けている。とは言え変化の激しいPCビジネスにおいては俊敏さが決め手になるが、合併後の巨大なサイズから見て、その種の俊敏さが合併後も維持されるか否かは、定かでないと言う。
|