【ムンバイ】インドの主要鉄鋼会社は熱間圧延(HR)コイルの生産を削減することで合意した。
エコノミック・タイムズが9月4日、消息筋の言として報じたところによると、インド国内のHRコイルの年間生産能力は1200万トンに達するが、国内需要は800万トンに過ぎない。こうした中で主要メーカーは平均15%生産を削減することで合意に達した。
これらの企業には、国営Steel Authority of India Ltd (SAIL)/Tata Iron and Steel Company Ltd(TISCO)/Essar Steel/Jindal Vijaynagar/Ispat Industriesが含まれる。また鉄鋼業界は、各社の公約不履行を回避する狙いからErnst & Youngに生産削減状況のモニターを委ねる見通しだ。
現在HRコイルのトン当たり価格は1万20000ルピー以下と、昨年同期に比べ4000ルピー以上値下がりしている。
年間1100万トンの溶銑(hot metal)製造能力(国内最大)を有するSAILの年初5ヶ月(2001/4-8)の溶銑生産は25万トン、粗鋼は10万トン、販売可能なスチールは20万トン以上、それぞれ下降した。
Tiscoスポークスマンによると、同社は冷間圧延(CR)コイルの生産を既に削減、目下70%の稼働率だが、条鋼の生産はキャパシティー一杯の生産を行っている。年産350万トンのジャールカンド州Jamshedpurのプラントの溶銑生産は削減していないものの、鋼板と条鋼の生産比率に調整を加えている。同社は条鋼の値下げは行っていないと言う。