2001-09-03 ArtNo.26965
◆BPL、セグメンテーション戦略でCTV市場シェア拡大目指す
【バンガロール】Nambiar一族に率いられるBPL Ltdは、カラー・テレビジョン(CTV)ビジネスにセグメンテーション戦略を導入、マーケット・リーダとしてのポジションを維持するとともに、市場シェアの一層の拡大を図る。
ビジネス・スタンダードが8月31日、BPLのAjay Baijal上級副社長兼娯楽電子ビジネス主任の談話を引用し報じたところによれば、同戦略の下、CTVビジネスはそれぞれ特定の価格帯をターゲットにした5つのセグメントに分割される。同再編は10月までに完了する。今会計年度中に約60クロー(US$1273万)を投じて積極的な広告キャンペーンを展開する他、流通チャンネルの整頓や、一部製品のアウトソーシングも計画している。例えば白黒TVは完全に社外から調達する。
トップ・エンドCTVについては、ドイツ最大の売れ筋ブランド“Loewe”が紹介される。価格は8万5000ルピー前後。
フラット・スクリーン・レーンジではMatrixが既に紹介されているが、同社は2万ルピーをボトムとする全ての価格帯のモデルを揃える計画だ。
第3のセグメントはStudio Lineレーンジで、価格は1万8000~4万4000ルピー。同レーンジの売上は極めて良好な伸びを見ている。
第4のセグメントは1万2000~1万5000ルピーの価格帯に属しており、同社は祝祭日シーズンに向け、同セグメントの特価セールを展開する計画だ。
第5のセグメントはエントリー・レベルの“Prima”レーンジで、価格は1万ルピーから。
サッカーのワールド・カップに続きクリケットのトーナメントがスタートすることから、BPLは、各価格帯の最も競争力有る製品を揃え、同期間に30%の売上増を実現する方針だ。
市場調査会社ORGによれば、BPLは2001-02年度第1四半期に19%のシェアを占め、全てのスクリーン・サイズでトップの座を維持したが、同シェアは向こう数年間に21%に拡大する見通しだ。ちなみに同期間にはインドCTV業界の売上は最大10%の落ち込みを見た。2001年4-5月期のセカンダリー・セールは7.1%の成長を見たものの、セールスは主に14インチと20インチ及びローエンド21インチ・セグメントが中心で、平均販売価格は下降したと言う。
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