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2001-08-31 ArtNo.26956
◆条鋼、今年3月以来トン当たり1300ルピー値下がり
【ムンバイ】鉄鋼業界のスランプは終に条鋼にも波及、トン当たり条鋼価格は今年3月に比べ1300ルピー以上下降した。
エコノミック・タイムズが8月29日報じたところによれば、鋼板の不振に関わらず条鋼価格は今年7月末までは高水準を維持していた。条鋼原料の鋳塊価格は現在トン当たり1万1700ルピーと1ヶ月前の1万3000ルピーから顕著な下降を見ている。その実条鋼価格は今年4月以降毎月上昇基調を辿っていた。Vizag Steel Plantを経営するRashtriya Ispat Nigam Ltd (RINL)の幹部は、ほとんどの条鋼品目が毎月トン当たり300ルピーほど値上がりしたと語る。Steel Authority of India Ltd(SAIL)のBhilai/Durgapur工場とTata Iron and Steel Company(TISCO)が同市場の主要プレーヤーを務めている。
グジャラート州Alangの船舶解体工場の稼働率アップと、条鋼の値下がりは時を同じくしている。解体された船舶から採取されたスクラップは鋳塊の原料になり、鋳塊は圧延され様々な条鋼製品が製造される。こうした製品の大部分は建材として使用される。ちなみにAlang解体工場の稼働率低下期間と条鋼の値上がりも時を同じくしている。
業界筋は、北部地区ではスクラップの供給増加が条鋼価格に影響を及ぼしたが、南部地区ではJindal Vijaynagar Steelの条鋼製造事業参入が値下がりを招いたと指摘する。JVSLは元々鋼板の製造をメインとして来たが、鋼板市況が低迷する中で、スラブ製造工程の一部をビレットと条鋼の製造に転換した。
またSAILもトン当たり500ルピーの値下げを通じ、販売の拡大を図った。この点に関してSAILスポークスマンは、「条鋼の値下がりは2週間ほど前から始まったが、今では落ち着き始めている」と語った。SAILのBhilai/Durgapur工場はビレットを製造しており、同製品の価格は現在トン当たり9600ルピーという。
Tisco幹部は「モンスーン期間に価格が変動するのは、例年のこと」とだけ述べ、それ以上コメントすることを控えたが、同社も条鋼製品の価格を引き下げている。
この他、Bokaro Steel plantとMandi Gobindgarhにおけるスラブの在庫拡大も条鋼価格の下降に影響したものと見られると言う。
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