SEAnews 2001-08-31 ArtNo.26946

【ニューデリー】Hero Honda Motor Ltd(HHML)は次期会計年度には初めて複数の100ＣＣを超えるモーターサイクル新モデルを紹介する計画だが、ライバルのBajaj Auto Ltd(BAL)も同様の戦略を採用する方針だ。
また今年初4ヶ月(2001/4-7)にモーターサイクル49万台を販売したＨＨＭＬは、9月末までの上半期に60万台以上を販売することを目指している。
インディアン・エクスプレスが8月30日、ＨＨＭＬのAtul Sobti副社長の言として伝えたところによると、来年度以降2年間は100ｃｃを超えるモデルに照準を合わせ、顧客のパワー・バイク志向に対応する。しかしこうした転換は小型乗用車における800ｃｃから1000ＣＣへのシフトと同様徐々に進むものと見られる。
ＨＨＭＬはこれ以前には、Hero Honda CD 100やHero Honda CDSS等、全てのバイクにコーポレート・ブランドを冠し、販促を行って来たが、都市部に照準を合わせたSplendorやスポーティーなCBZの投入以来、個々のブランドの特徴を際立たせる戦略を採用している。今後は同戦略を準都市部(semi-urban)や農村部にも適応、農村市場の30～35％のシェア獲得を目指す。今年4月に発売した100ＣＣバイク、Joyは準都市部におけるプレゼンス強化に貢献するものと見られ、月間販売台数は現在の5000台から今年末には7500台に拡大する見通しだ。Joyの価格はSplendorの4万4000ルピー(US$934)を2000ルピーほど下回る。
また広告代理Result McCannを通じて進める顧客報償スキームPassportには15万人以上が加盟しており、10月までには同プログラムを550サービス・ステーションに拡張する。来年はHrithik Roshanをブランド・アンバサダーに起用した新ＴＶコマーシャルもスタートすると言う。
一方、地場二輪／三輪車大手、ＢＡＬのMadhur Bajaj副社長も、積極的なマーケッティングを通じて急成長するモーターサイクル市場のシェアを拡張する考えを明らかにした。それによるとＢＡＬは目下のところ新モデルAspireを武器に、バイク市場の最大部分を占める100ｃｃセグメントの開拓に力を集中しているが、来年は最大175ｃｃまでの超100ｃｃモデルを投入する計画だ。ＢＡＬは当初Ａｃｅｒのブランド名で同モデルを発売したが、同名の情報技術(IT)企業との紛争が生じ、ブランド名を変更した経緯がある。ＢＡＬはこの他、パワフルなトップ・エンド・モデル、Eliminatorを最近発売、同モデルは、デリーや北部市場で好評を博していると言う。