2001-08-28 ArtNo.26919
◆米国景気の落ち込み、トップIT企業にも深刻な打撃
【ニューデリー】インドのトップ情報技術(IT)企業は米国景気落ち込みの影響をそれほど受けておらず、概して無傷との通説とは裏腹にInfosys、Wipro、Satyam、HCL-Technologies等の地元ITメジャーは深刻な値下げ圧力に直面している。
エコノミック・タイムズが8月25日伝えたところによれば、Morgan Stanley、Goldman Sachs、Credit Suisse First Boston(CSFB)等の証券会社アナリストは異口同音に、「第1四半期のビリング・レートは、インド・ソフトウェア・サービス企業に対する価格圧力が高まっていることを示している。今年一杯こうした状況は持続し、状況はさらに悪化する」と警鐘している。
それによると、景気後退の結果、米国企業はIT予算を削減しており、インドITサービス・ベンダーはこれまで毎年ビリング・レートを10~15%引き上げてきたが、今では国内業務にしろオフショア業務にしろ5%の引き下げを強いられている。
CSFBアナリストによれば、インドIT企業は30~35%の冗員を抱えており、このこともバランスシートに影響を及ぼしていると言う。
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