【ムンバイ】パーソナル・コンピューター(PC)用フラット・スクリーン・モニターは、ハイ・コストが祟って低調な売れ行きを見せている。
エコノミック・タイムズが8月24日報じたところによると、市場調査会社IDC (International Data Corporation)のアナリスト、Parvinder Singh氏は、36%の価格差がネックになりフラット・スクリーン・モニターがインド・ホーム・マーケットに浸透する余地はほとんどないと指摘した。15インチや17インチの従来型モニターは8000~1万1000ルピーであるのに対し、フラット・スクリーンは1万3000ルピー以上する。平均的なホーム・ユーザーにとっては4000ルピーの価格差は法外ものと言う。
しかしSamsungのカントリー・マネージャー、Sonal Anand氏は、17インチ・モニターの人気から見て、フラット・スクリーン・モニターも指数関数的な成長が見込めると依然強気だ。それによると大部分のCAD/CAMデザイン専門家はフラット・モニターを標準的なものと受け止めている。Samsungは6種類のフラット・モニターを販売、価格は1万4500ルピー以上だが、PCセットの価格はほぼ4万ルピーで、フラット・モニターと従来型モニターの価格差はその約5%に過ぎない。ユーザーはこの程度の負担は喜んで受け入れると、Anand氏は語る。
LGの“Flatron”ブランドのフラット・モニターはカラー・テレビジョンとしても利用でき、価格は1万3250ルピー。LGのYugal Sharma氏は、向こう数四半期に10-15%の成長を予想する。同氏によると14インチ・モニターが15インチ製品に席を譲ったように、最終的に17インチ・フラット・モニターが15インチ・モニターに取って代わる。しかしその種の転換は徐々に進み、若干時間を要する見通しと言う。