1995-08-10 ArtNo.2690
◆<星>経済の競争力維持で3施策:首相独立記念日メッセージ
【シンガポール】シンガポールの今年上半期の経済成長率は7.7%と、過去2年間の2桁成長から顕著に鈍化、通産省は今年通年の成長見通しを7-8%に再度下方修正した。
ゴー・チョクトン首相は独立記念日前夜の8日、テレビ放送を通じて以上の消息を明らかにするとともに、様々な不利な条件を克服し、シンガポール経済の国際競争力を維持するため、政府は、1)法人/所得税率の引き下げ、2)労働者の訓練、3)経済再編、を今後の重点施策とするとし、国民に協力を求めた。
それによると、高賃金に加え、商業用不動産の賃貸料も上昇する中で、政府は予算支出をできるだけ節約、法人/個人の納税負担を軽減することにより、国民の創業精神と労働意欲を刺激する。第2に人材不足から専門職/管理職の給与水準が一部の先進国を上回っているため、西暦2000年までに大学高専卒業者の比率を今日の47%から60%に引き上げる一方、十分な再訓練の機会を提供し、労働者の新たな技術環境への適応を支援する。第3に国内企業が、急成長する域内経済や国内の良好なインフラ/金融サービス/高付加価値製造業/ビジネス・ハブの優勢を有効に利用してビジネス機会を開拓できるようその再編を促すと言う。(ST,BT,LZ:8/9)
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