【ニューデリー】東芝はインドにおけるソフトウェア開発と研究活動を手掛けるため、完全出資子会社の設立を申請した。当初投資額は5.2クロー(US$110万)前後になる見通しだ。
ビジネス・スタンダードが8月23日、政府筋の消息として伝えたところによると、外国投資促進局(FIPB)は次ぎの会議の席上、東芝の申請に検討を加えるものと見られる。
東芝がデリーに設けた連絡事務所の幹部も、FIPBに関係申請を行ったことを認めた。同幹部によると、新子会社はソフトウェア支援業務、ソフトウェア開発、地元ソフトウェア企業と手を結んだリサーチ・センター活動、東芝本社やグループ企業に対するコンサルタンシー・サービス、セールス&マーケッティング支援、インフラ関連事業のための資材調達を手掛ける。
地元家電メーカー、Videoconとの提携を通じ、インド消費者用電子製品市場にプレゼンスを有する東芝は、情報技術(IT)部門のビジネス機会開拓に関心を寄せている。こうしたことから東芝はインド進出計画に検討を加え、進出候補地や地元研究開発パートナーを物色していると言う。
ちなみに東芝の情報産業システム/サービス部門は、日系自動車会社にEビジネス・ソリューションを提供するため地場教育ソフト開発会社NIIT(National Institute of Information Technology)Ltdと提携している(SEAnews2000-07-10号)。