【ムンバイ】今年9月末にトップエンド・ハッチバックのBセグメント・カー、Palioの発売を目指すFiat India Ltd(FIL)は、Bセグメントの既存モデルUnoの価格を下方修正し、AセグメントのMaruti 800に対抗するエントリー・レベル・カーにする可能性を検討している。
ビジネス・スタンダード、エコノミック・タイムズ、インディアン・エクスプレスが8月21日、FIL筋の言として報じたところによれば、パリオは1.2リターと1.6リター・バージョンから成り、片足をZen-SantroカテゴリーのBセグメントに、またもう一方の足を中型車カテゴリーのCセグメントにかけている。
FILはパリオとの競合を避ける上からもウーノを値下げする可能性を検討している。現在1.2リッターのウーノは30万9000ルピー、これに対してMaruti 800の価格は25万7000ルピー。
パリオの1.2リッター・バージョンのエンジンは72bph、1.6リッター・バージョンのそれは100bphと既存モデルのウーノとSiena(98bph)を上回る。地元部品使用率は当初の75%から1年内に85%に引き上げられる。FILのMaurizio Paulo Bianchi重役は、「Bセグメントの価格でCあるいはDセグメントの性能や特徴をオファーするのが狙い。来年は通年でパリオ5万台の販売を目指す」と語った。ちなみに今年上半期(2001/1-6)のFILの販売台数は約6000台。Bianchi氏はパリオの発売価格を明らかにすることを避けたが、45万ルピー前後になるものと見られる。