【ムンバイ】インド最大の商用車メーカー、Tata Engineering and Locomotive Company Ltd(Telco)は、プロモーターのタタ・グループの持分が25.6%に過ぎないことから、株価が低迷する中で、企業買収の標的にされる恐れがある。
エコノミック・タイムズが8月15日報じたところによれば、TelcoのRatan Tata会長は14日に催された年次総会の席上、以上の懸念を表明した。同氏によれば、今日、プロモーターの持分が50%近いなら初めて安全と言え、26%を下回る持分では最早安全とは言えない。現在、Telcoにはタタ・グループの他、金融機関が約40%、Mercedes-Benz Indiaが10%を出資、残りのシェアは一般投資家が握っている。タタ・グループとしては未消化の株主割り当ての引き取りや公開市場での買いを通じて、持分の拡大を図る。
小型乗用車Indicaプロジェクトを分離独立させる案に関して、Telcoの立場はオープンだが、それは戦略パートナーを見出した後のことで、先にインディカ・プロジェクトを分離し、その後でパートナーを物色するのは賢明とは言えないと言う。