SEAnews 2001-08-14 ArtNo.26807

【ニューデリー】今年第1四半期(2001/4-6)の工業生産指数(IIP)伸び率は、昨年同期の6.1％から2.1％に大幅な鈍化を見た。
ビジネス・スタンダード、インディアン・エクスプレス、エコノミック・タイムズが8月11日伝えたところによれば、今年6月のＩＩＰ成長率は、昨年度月の5.9％から1.5％に減速した。
中央統計局(CSO:Central Statistical Organisation)はまた今年5月のＩＩＰ成長率もこれ以前に発表した1.9％から1.4％に下方修正した。これは石炭と褐炭の生産減退に伴い鉱業指数が4％ダウン、また製造業指数が0.2％のマイナス成長を記録したため。また4月の成長率は3.32％に据え置かれものの、今年3月の成長率はこれ以前に発表された2.1％から2.35％に上方修正された。これは主に鉱業指数の伸び率が2.1％に上方修正されたため。
今年第1四半期には全ての部門の成長が減速、ＩＩＰのほぼ80％の比重を占める製造業指数の成長率は、昨年同期の6.4％から2.3％に、電力指数の伸びは同5.1％から2％に、鉱業指数の伸びは同3.6％から0.2％に、何れも鈍化した。
今年6月に限っては製造業指数の伸びは昨年同月の6.1％から1.9％に、電力指数は5％から1.4％に、鉱業指数は4.4％から－3％に、それぞれ減速した。
今年第1四半期の資本財部門の成長率は昨年同期の5.2％から4.2％に、基本財部門のそれは5.4％から1.4％に、中間財部門のそれは4.6％から2.7％に、消費財部門のそれは8.6％から4.3％に、いずれも減速した。
今年6月については資本財部門の成長率は昨年同月の－0.1％から－7.6％に、消費財部門は8.9％から4.9％に、中間財部門は3％に、それぞれ後退した。