【ムンバイ】都市ベースの電力会社Tata Power Company(TPC)は10日、Dabhol Power Company(DPC)のエンロン社持分買収に関心を表明した。
エコノミック・タイムズとインディアン・エクスプレスが8月11日伝えたところによると、TPCの年次総会の席上、株主から「ムンバイ近郊に位置し、理想的立地条件を備えたDPCプラントの支配権益を10億米ドルのコストで売却すると言うエンロンの提案を、TPCは検討すべきではないのか」と質問されたRatan Tata会長は、「液化天然ガス(LNG)ベースの2184MW(メガワット)、総コスト30億米ドルの当該発電プラントは、プロモーターが撤退するなら誰かが買収せねばならない。TPCはダブホール問題の成り行きを注意深く見守っており、同社に利益をもたらしさえするなら、エンロン社の持分を買い取る用意がある」と語った。
TPCのAdi Engineer重役(MD)は総会後、記者会見し、「TPCは機会が到来するのを待っており、その時が来れば勿論、エンロンのDPC持分買収を検討する。しかしそれはDPCとマハラシュトラ州電力局(MSEB)の間の4800万米ドルの電力料支払い問題が決着した後のことである」、「DPCの資産は良好で、貴重な国家資産である」等と指摘した。