2001-08-13 ArtNo.26791
◆ムーディー/S&P、カントリー・シーリング引き下げ
【ニューデリー】国際信用格付け会社ムーディーズは、インドのカントリー・シーリングに見直しを加え、Ba2外貨債のアウトルックをポジティブからステーブルに、Ba2ルピー債のアウトルックをポジティブからネガティブに格下げした。
エコノミック・タイムズとビジネス・スタンダードが8月9日伝えたところによると、ムーディーズのインド・カントリー・シーリングの下方修正は、別の国際格付け会社、スタンダード&プーア(S&P)がインド国債の評価を格下げしたのに続くもので、ムーディーズはダウン・グレードの理由としてマクロ経済改革政策の実現の遅れを指摘、「国内経済及び世界経済のスローダウンや連立政権の結束力の緩みが、改革の実現を一層遅らせる可能性が有る」と懸念を表明している。
ビジネス・スタンダードの8月8日の報道によれば、S&Pはルピー建て国債の格付けをBBBからBBBマイナスに、アウトルックに関してもステーブルからネガティブに、それぞれ引き下げた。長期外貨建て債の格付けはBB、短期外貨建て債のそれはB、短期ルピー債の格付けはA3に、それぞれ据え置かれたが、これらのセグメントのアウトルックはステーブルからネガティブに下方修正された。格付け見直しの理由としては、財政赤字と負債に何ら改善が見られないことが指摘されている。
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