2001-08-13 ArtNo.26789
◆ソフトウェア企業の新規顧客減少、ビジネスの成長も鈍化
【ムンバイ】情報技術(IT)企業は依然として四半期ごとに1ダース以上の新規顧客を獲得しているものの、セールス・サイクルが長いこともあってビジネスは期待したほど拡大していない。加えて昨今は新規顧客の数そのものも減少傾向を辿っている。
エコノミック・タイムズが8月9日伝えたところによると、2001年6月期四半期にInfosysは新規顧客26社を獲得したが、前四半期の37社には及ばない。同様にWiproの新規顧客は32社から25社に、ムンバイ拠点のサービス会社Mastekの場合は23社から12社に、Satyam Computersは32社から27社に、それぞれ減少した。
業界関係者によると、新規顧客とのビジネスは半年から1年後に具体化し、長期間に徐々に拡大する。したがってビジネスの実際の成長と、新規顧客の数にはほとんど直接的関係はなく、むしろ従来の顧客が成長を牽引している。
インフォシスの場合、従来の顧客とのビジネスの売上全体に占める比率は2000年12月期四半期の92%から2001年6月期四半期の95%に、ウィプロのそれは80%から98%に、それぞれ拡大した。しかしサティヤムの2001年6月期四半期の既存顧客の売上に対する貢献は82%と、インフォシスやウィプロのそれを下回った。サティヤムのオフィシャルはこの点に関して「既存顧客の貢献率の低さは、新規顧客の成長の速さを反映している。既存顧客のビジネスも引き続き成長しており、絶対額は前四半期のそれを大幅に上回っている」と指摘した。同社は昨年を通じて新規顧客110社を獲得したが、これは既存顧客の3分の1を上回ると言う。
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