2001-08-13 ArtNo.26782
◆エマソン、タタ・リーバートの50%権益買収目指す
【ムンバイ】米国拠点の年商160億米ドルのEmerson Electricは、無停電電源(UPS:uninterrupted power supply)システムや精密空調システムの指導的サプライヤーとして知られるTata Liebert. Emerson Electric(TLEE)の50%のシェアをTata Groupから買い取り、100%出資子会社に転換する計画だ。エマソンは完全出資子会社Liebertを通じTLEEに50%出資している。
エコノミック・タイムズが8月8日報じたところによると、マハラシュトラ州ムンバイ近郊Thaneに製造施設を有するTLEEの2001年3月期年商は175クロー(US$3726万)と、過去数年安定した拡大を見ている。TLEEはインド国内の3KVA以上のUPSシステム市場の30%以上のシェアを握っており、3KVA未満市場の開拓も検討している。また国内唯一の精密空調システム製造会社で、同市場では33%以上のシェアを占めている。エマソンは外国投資促進局(FIPB)に合弁会社の持分引き上げを申請しており、先週のFIPB会議で同申請に検討が加えられたものと見られる。しかしタタ・スポークスマンは最終的合意には達していないと語った。
世界の150カ国以上にプレゼンスを有し、12万3000人の従業員を擁するセントルイス拠点のエマソンは幅広い電器/電機/電子製品・システムの設計・製造・販売を手掛け、プロセス制御/産業自動化/電子/電気通信/暖房/換気/空調/家電/工具等の製品・サービスに基づく業務部門を有する。米国景気の不振に関わらず、堅調な業績を維持、今年度純益は13億米ドルを突破し、オペレーティング・キャッシュ・フローは18億米ドルを超える見通しだ。
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