2001-08-13 ArtNo.26778
◆エンロン、ダブホール電力プロジェクトをコストで売却提案
【ニューデリー】Enronはインド政府にDabhol発電プロジェクトの持分をコストのみで売却、部分的延べ払いも認める方針を明らかにした。
Dabhol Power Companyの65%のシェアを握るエンロンは同プロジェクトに約10億米ドルを投資、この他、General ElectricとBechtelが各10%、マハラシュトラ州電力局(MSEB)が15%を、それぞれ出資している。
ビジネス・スタンダード、インディアン・エクスプレス、エコノミック・タイムズが8月8/9日、Enron IndiaのK Wade Cline重役(MD)の言として伝えたところによれば、DPCはまた電力料金をユニット当たり3.50ルピーに引き下げることを認める方針を決めた。これはDPCの第2期プロジェクトが完成し、燃料をガスに転換した際のコストを10%下回る。またインドにおける新規発電プロジェクトの何れの料金も下回っている。とは言え国際原油価格が1バレル21米ドルまで下降すれば、さらに1ユニット3.15米ドルまで下げることができる。以上のオファーは90%の稼働率を前提に算出されたが、MSEBがDPCからの電力購入を縮小する意向を表明している現状からすれば、同稼働率の実現は至難と言う。
しかしエンロンの以上のオファー価格は、インド当局や他の交渉者がこれまで要求してきた1ユニット2.50-2.70ルピーの料金を依然上回っている。Cline氏によると、1ユニット2.50-2.70ルピーの料金は受け入れがたいものと言う。
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