1995-08-08 ArtNo.2677
◆<星>クリエイティブ、第4四半期にUS$2400万損失
【シンガポール】マルチメディア企業クリエイティブ・テクノロジーは今年6月30日締め第4四半期に2400万米ドルの損失を計上、昨年同期の1570万米ドルの黒字から業績を大幅に悪化させた。1株当たり損益は、昨年同期の18米セントの利益から27米セントの損失に転落、通年の純益も前年の9790万米ドルから2650万米ドルに落ち込んだ。
第4四半期の売上は50%増の2億7070万米ドルを記録したものの、粗利益マージンは第3四半期の22.8%から17.6%に下降、1920万米ドルの不良資産抹消も業績の悪化に拍車を掛けた。もし同帳簿処理がなされなければ、損失額は480万米ドル、1株当たり6米セントのはずだった。同社は不振の原因としてコンピュータ部品とCD-ROMドライブの売れ行き鈍化を指摘している。CD-ROMドライブ市場が2倍速から4倍速に急速に転換したため、同社は大量の在庫を抱え込んだ。シム・ウォンフー会長は次期四半期の業績は改善、粗利益マージンも25%に回復すると予想するとともに、9月に出荷する予定のCD-ROMドライブ新製品及び同社のその他のマルチメディア製品の売れ行きに楽観的見通しを示した。クリエイティブの損失計上の噂は存在したものの、大部分のアナリストは1300万~2600万米ドルの利益計上を予想していた。(ST,LZ:8/6,BT:8/7)
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