2001-08-10 ArtNo.26768
◆Jindal特別会社設けShree Vishnupriya Steel買収
【ムンバイ】O P Jindalグループは、Jindal Vijaynagar Steel (JVSL)を通じず、特別会社(SPV:special purpose vehicle)を設け、Shree Vishnupriya Steelを買収する。
ビジネス・スタンダードが8月7日、Jindal Iron and Steel Company(JISCO)のSajjan Jindal重役(MD)の言として伝えたところによれば、SPVにはJVSLとJISCOが共に出資、金融機関にも参加が求められる。Vishnupriyaは引き続き独立の企業として維持される。
Jindalグループは金融機関の勧告に基づきVishnupriyaの買収を決めた。冷間圧延事業を手掛ける予定のVishnupriyaを傘下に収めることは、JVSLにとってもJISCOにとっても相互補完的メリットが有る。
既にVishnupriyaに100クロー(US$2129万)を融資した金融機関は、さらに100クローを貸し付ける見通しだ。これによりVishnupriyaは年産22万5000トンの冷間圧延プロジェクトを完成できる。
機関投資家筋によると、Vishnupriyaの買収はこれ以上遅延させることなく完了させる必要がある。アナリストらは当初、Vishnupriyaの下流部門施設を傘下に収めることにより、JVSLの熱間圧延コイル事業はその付加価値を高められると予想した。しかしこうした観測は若干変化し、今ではJISCOとVishnupriyaとの補完関係が注目されている。
JISCOのRaman Madhok重役(MD補兼CEO)によると、Jindal Stripsがマハラシュトラ州Vashindに設けたJindal and AlloyのCRCA製品はJISCOによりマーケッティングが手掛けられ、自動車メーカー等に納入されている。従ってVishnupriyaは、原料のHRコイルをJVSLから手に入れられるだけでなく、JISCOを通じて自動車産業が拠点とする南部市場に直ちにアクセス、下流部門における付加価値生産に関するJISCOの経験も応用できる。またアナリストによると、Vishnupriyaを独立の企業として維持することにより、JVSLはHRコイルの製造に専心でき、冷間圧延事業に力を割く必要がないと言う。
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