2001-08-07 ArtNo.26749
◆Telco/BALの顕著な業績改善は2年後に:香港上海銀行
【ニューデリー】リセッションの打撃を受けた地場自動車会社Tata Engineering and Locomotive Company Ltd(Telco)、Bajaj Auto Ltd(BAL)、Mahindra & Mahindra(M&M)の業績が顕著に改善するのは2年後になるものと見られる。
エコノミック・タイムズが8月6日報じたところによれば、香港上海銀行(HSBC)はその最新レポート“HSBC's India 50”の中で、以上の見通しを示している。それによると、社内生産に依存せず、積極的に部品をアウトソーシングするとともに、様々な新製品を発売して市場の拡張を図るHero Honda、Punjab Tractors、TVS Suzuki等は、投資収益を拡大、株主価値を高める見通しだ。
全般的な経済成長及び投資の鈍化は、自動車メーカーにコスト削減/生産性の向上を強いているが、革新(Innovation)、製品の特異化(product differentiation)、市場細分化(market segmentation)が市場シェア拡大のキー・ドライバーになるものと見られる。
昨年500クロー(US$1.06億)の損失を計上したTelcoの現在の評価は、損失計上や商用車及び乗用車市況の不振がベースになっているが、圧縮天然ガス(CNG)バスの受注等で価格、ボリューム、マージンの改善が見込める。同社は向こう2年間に損失を返上、2003-04年には1000%増の純益194クロー(US$4131万)を計上できる見通しだ。
昨年263クロー(US$5600万)の純益を計上したBALは、2003-04年には206クローの純益を計上できるものと見られる。ハイ・マージンを享受して来たスクーター/三輪車/ステップスルー・ビジネスが縮小し、ロー・マージンのモーターサイクル・ビジネスが代わって急拡大している。また短期間に多数の新製品を市場に投入する戦略はマーケッティング・コストを増大させる見通しと言う。
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