2001-08-06 ArtNo.26739
◆ジンダル・ストリップ、債務返済期限の延長・金利引き下げに成功
【ニューデリー】O P JindalグループのJindal Strips Ltd(JSL)は金融機関との交渉を通じ、一部の長期借入の返済期間を延長するとともに、金利も引き下げ、債務返済負担を軽減することに成功した。
ビジネス・スタンダードが8月3日、消息筋の言として報じたところによれば、Industrial Credit and Investment Corporation of India(ICICI)や他の金融機関は今年(2001-02)返済期限を迎える60~70クロー(US$1277万-1491万)の債務の期限を3~4年延長することを認めた。これによりJSLはバランス・シートに影響を及ぼすことなく短期流動性を改善できる。また金融機関は70~80クロー(US$1491万-1704万)のローンの平均金利を16~17%から13.5%に引き下げることを認めた。加えて、周到な外国為替管理も奏功、全般的資金コストは平均14.5%から13%に下降した。
一方、JSLはアンドラプラデシュ州Vizagに設けたフェロ・クロム・ユニットの操業再開を図っており、近く最終方針が下される。
世界的なクロム鉄の値下がりで、外部から調達した方が安上がりになったことから、同ユニットは過去数ヶ月にわたり操業を停止して来た。月間売上15クローほどの同ユニットの操業停止も祟り、今年第1四半期(2001/4-6)の営業額は前年同期の303.72クローから265.84クローに下降した。
JSLはまたハリヤナ州Hissarに設けた年産6万トンのステンレス・スチール冷間圧延工場の試運転を開始した。商業生産は今年第3四半期に開始される予定だ。これによりJSLの年間冷間圧延キャパシティーは3万トンから9万トンに拡大する。ちなみに熱間圧延キャパシティーは25万トンだが、米国オハイオ州をベースとするMassillon Stainless Incの支配権益を最近獲得したJSLは、米国に別に4万トンの冷間圧延施設を擁する。
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