SEAnews 1995-08-07 ArtNo.2671

【クアラルンプル】クラン・バリー周辺には既存の700万平方フィートに加え、向こう3年間に新たに1700万平方フィートの小売りスペースが追加される見通しのため、供給過剰に陥るのではないかと懸念されている。
ダスＢＡショッピング・センター・コンサルタンツSdn Bhdのラビンドラ・ダス会長(元不動産評価総監)によると、例えばブルジャヤ・スター・シティー及びミッド・バリー・シティーだけで各300万平方フィートと170万平方フィートの店舗スペースが市場に供給される。今日週に1件の割合で大型ショッピング・センターの開発計画が発表されているが、国民の消費は小売りスペースの増加速度に比例して拡大する訳ではないため、市場調査の不十分なプロジェクトや既存のショッピング・センターが過当競争の影響を受けそうだ。また供給過剰はショッピング・センターの賃貸料や資産価値の低下を招くものと見られる。しかし国内経済が堅調なことから、供給過剰は1980年代半ばに見られたような深刻なものではなく、短期的なものと言う。(STAR:8/5)