2001-07-31 ArtNo.26700
◆インド製薬会社の南アフリカ市場への年内アクセスは期待薄?
【ムンバイ】世界中で最も多くのエイズ患者を抱える南アフリカへの進出を目指すインド製薬会社3社、Cipla/Hetero Drugs/Aurobindo Pharmaは何れもまだ輸出を開始していない。
エコノミック・タイムズが7月26日報じたところによれば、南アフリカ政府は、エイズ治療薬の特許権を巡る多国籍製薬会社との訴訟に勝利して3ヶ月を経た今になっても特許エイズ薬品のジェネリック・バージョンにライセンスを発行する新法規を施行していない。このため輸入薬品のライセンス発行には既存の特許法の規定が適応される。
著名な消費者団体“Consumer Project on Technology(CPT)”筋によると、南アフリカ政府は、関係訴訟に勝利した後、特許エイズ薬品の並行輸入に関する新規則を導入したものの、新たなライセンス手続きに関わる薬品法(Medicines Act)の修正を行っていない。
CiplaのAmar Lulla重役(MD補)は、同社の南アフリカにおけるライセンス申請は依然処理中とだけ述べ、何時認可が下りるかについて、見通しを示すことを避けた。
Aurobindo PharmaのLanka Srinivas取締役は、「実際のところ、年内にライセンスが発行されることを期待していない」と語り、その理由として、「ライセンスを発行する際には、法廷においてライセンス取得者の権利が立証され得ることを確認する必要があり、この種の確認作業にはかなりの時間を要する」と指摘した。
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