2001-07-30 ArtNo.26686
◆石油化学下流部門工業、輸入品との競争で収益率下降:CRIS
【ムンバイ】石油化学工業下流部門の収益性は、2001-03年の間に輸入品との競争過熱から下降するものと予想される。
エコノミック・タイムズが7月27日報じたところによれば、信用格付け情報サービス会社Credit Rating Information Services of India Limited(CRISIL)はCrisil-INFAC年次レポートの中で以上のように予想した。それによると、石油化学下流部門製品の国内需要は2001-02年から2003-04年の間に年率5~7%の成長が見込まれ、これに対して国内石油化学下流部門の目立った設備拡張は予想されない。しかし東南アジアと中東に設けられた大規模な石化プラントが試運転を開始する中で、輸入品との競争が過熱するものと予想される。
インド政府は反ダンピング税と保護関税により、石油化学下流産業を保護して来たが、保護関税率は既に引き下げられており、今後一層の引き下げも予想される。
国際的な競争過熱と保護関税の引き下げが相俟って、石油化学下流部門の収益性は下方圧力を受けることになると言う。
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