【ムンバイ】米国のエネルギー会社Enron傘下のDabhol Power Company (DPC)とマハラシュトラ州電力局(MSEB)の紛争調停と電力購入契約(PPA)再交渉の任を委ねられたMadhav Godbole氏に率いられるゴドボレ再交渉委員会は26日、他の電力不足諸州の代表と会談したが、4州が1ユニット1.65-2.60ルピーの価格でDPCの1444MW(メガワット)第2期プロジェクトから電力を購入することに関心を表明した。
ビジネス・スタンダード、エコノミック・タイムズ、インディアン・エクスプレスが7月27日伝えたところによると、Karnataka Power Transmission Corporation Ltd (KPTCL)のV P Baligar会長は300MWを1ユニット2.50-2.60ルピーで購入する意向を表明する一方、契約は他の独立電力業者(IPP)との競争入札を通じて発注されると付言した。同氏によると、カルナタカ州政府はエスクローや疑似電力料(deemed charges:州電力局に供給されるはずだったが、実際には供給されなかった電力に対する支払い-訳者推測)の便宜は提供しないが、エンロンに対して信用状を発行することができる。DPCはカルナタカ州における夏と冬のピーク需要に応じる必要がある。DPCはMSEBのKolhapurまたはChandrapurのステーションを経由してカルナタカ州に電力を供給できる。
マドヤプラデシュ州はベース負荷200MW、ピーク負荷300MWをNational Thermal Power Corporation (NTPC)西部地区プール価格(およそ1ユニット1.65ルピー)で購入することを提案した。マドヤプラデシュ電力局(MPEB)のS K Dasgupta会長は、「NTPC西部地区のKorbaプラントはある種の部門には1ユニット0.7ルピーの価格で電力を供給しており、MPEBは1.65ルピーを超える価格は支払えない」と指摘した。
デリー電力局(DVB:Delhi Vidyut Board)の主任エンジニアS K Behl氏は、DVBが次期会計年度(2002年4月以降)から200MWを1ユニット3ルピー未満で購入する用意があることを表明した。それによるとDVBは午前6-11時と午後6-11時の時間帯に長期ベースでピーク負荷電力の供給を受けることを希望している。
パンジャブ州電力局(PSEB)は100~250MWをユニット当たり2.50ルピー前後(NTPC価格)で購入できると指摘した。PSEBのP S Jindalチーフ・エンジニアは同局は24時間ベースで購入、余剰が生じた際は、DPCの電力を他州に再販することも可能と語った。
再交渉委員会のゴドボレ議長によると、この日の会議では、ベース負荷需要の量と価格が最大の争点とされたが、その他にも多くの問題の存在が指摘された。しかし可能なところから部分的に話し合いを進めることができると言う。