【ニューデリー】Yamaha Motor India Ltd(YMIL)は向こう7、8ヶ月内に2~3の新モデルを発売、過去1年間の売上減退の挽回を図る。
ウッタルプラデシュ州NoidaのSurajpur工場における1日の生産台数は1年前の750台から現在の400台に減少している。工場筋によると新モデルはマーケット・シェアの拡大とともに、工場の稼働率改善にも寄与するものと見られる。消息筋によるとYMILは100-135ccの2種類の新モデルを設計中で、これらのモデルは2002年第1四半期に発売される見通しだ。同年には広告宣伝費も大幅に拡大される。
YMILのサクライ営業部長によると、「黒字転換は新モデルの投入だけでなく、ブランド・ネームの売り込みにもかかっており、当面の課題は新モデル“Crux R”の販促を通じた都市部の開拓」と語った。
ビジネス・スタンダード、エコノミック・タイムズ、インディアン・エクスプレスが7月28日伝えたところによると、YMILは27日、4ストロークの116ccモーターサイクルCrux Rを8月1日に発売すると発表した。Crux Rは、昨年12月に発売したCruxの改良バージョンで、価格は4万1000ルピー(US$873)と、後者を2100ルピー上回る。Cruxは都市郊外と農村部をターゲットにしたのに対し、Crux Rは都市部をターゲットにしている。今年初4ヶ月にCruxは3万3000台販売されたものの、都市部で販売されたものは内20~25%に過ぎなかった。今年通年ではCrux10万~12万5000台、Crux R6万5000~7万台の販売が目指される。
R R Prasad副GMによると、工場の稼働率の下降は、主にインド政府により発表された新排ガス基準を満たせなかったためで、ディーラーも積極的な販促を見合わせた。しかしCrux Rの発売に伴い稼働率は徐々に回復するものと見られる。新モデルの投入で年間生産量は現在の37万台から2003年までに55万台に拡大される。しかしそれには新たに250クロー(US$5324万)を追加投資する必要がある。
今日インド国内で販売されるバイクの73%は100-110ccクラスで、2004年には同比率は79%に拡大する見通しだ。このためYMILも同カテゴリーに力を集中すると言う。