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2001-07-30 ArtNo.26674
◆ADA、米国エアバス開発会社にCAD/CAMソフト提供
【ニューデリー】航空技術開発局(ADA:Aeronautical Development Agency)は、米国企業Parametric Technology Corporation(PTC)と、エアバスA380航空機の開発用にソフトウェア・パッケージ“Autolay”を提供する320万米ドルの契約を結んだ。
エコノミック・タイムズが7月27日報じたところによれば、コンピューター支援設計・製造(CAD/CAM)ソフトウェアの“Autolay”は、軽戦闘機(LCA:light combat aircraft)開発計画にも関わる国内の指導的航空技術機関ADAが独自開発したもので、この種のソフトウェアがエアバス開発に用いられることは、インド・ソフトウェア産業にとっても一大突破と言える。米国の国防企業が1998年5月のインドの核実験後、LCAプロジェクトから手を引いたため、LCAプロジェクトに用いられる多くのソフトウェアはADAにより独自開発された。
米国企業PTCは、AutolayソフトウェアをA380航空機のデザイン・開発に用いるだけでなく、関係技術を国際市場に売り込む役割も引き受ける。AutolayソフトウェアはLCAプロジェクトでは、軽戦闘機に用いられる軽量複合素材のテストに用いられた。今年1月に初飛行を行ったLCAの材料の45%が、この種の複合素材から成り、軽戦闘機の製造にこれほど大規模に軽量複合素材が用いられたのも世界的に初めてのこと。
Autolayソフトウェアは、ラミネート複合素材処理のエンド・ツー・エンドのデザイン・製造シミュレーション・プロセスに必要なエンジニアリング・データを創造、この種の作業の必要時間を最大70%カットできる。このため航空機のデザイン・開発期間を6~8ヶ月短縮できる。Autolayソフトウェアは造船、自動車、スポーツ用品の製造業界でも応用できる。
定員555人の旅客機A380は2004年に初飛行し、2006年から商業運航に供されるが、今回の契約はエアバスがA380プロジェクトの複合素材デザイン・ソフトウェアを選考する長期にわたった膨大なベンチマーキングのクライマックスとされる。
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