SEAnews 2001-07-23 ArtNo.26618

【ニューデリー】米国サウス・カロライナ州ウェスト・コロンビア拠点の指導的投資会社Folio HoldingsはMiglani一族に率いられるUttam Steel Ltd(USL)の25％のシェアを約100クロー(US$2129万)で買収する一方、優先株の購入を通じて別に700クロー(US$1.49億)を注入する。
エコノミック・タイムズが7月20日、消息筋の言として伝えたところによれば、ＵＳＬはFolio Holdingsに対して資本金の25％に相当する転換社債を発行、これによりＵＳＬの払込資本は40クローから50クロー(US$1065万)に拡大する。ＵＳＬは、今月初に合意された同取引により得た資金で金融機関からの借入を返済する。
ＵＳＬ株はボンベイ証取(BSE)で2.40～2.60ルピーで取り引きされており、今回の買収価格はかなりのプレミアム付きと言うことになる。ＵＳＬ株はボンベイ、カルカッタ、アーマダバードの証取に上場されているものの、これまでほとんど取り引きされていなかった。
ＵＳＬはマハラシュトラ州Raigadの工場で冷間圧延コイル／シート、亜鉛鍍金波板、亜鉛鍍金鋼板の二次製造を手掛けており、最近は年産10万トンの熱間圧延コイル工場も増設していた。亜鉛鍍金ラインの年間製造能力は17万5000トン(最近12万5000ﾄﾝ設備を追加)、冷間圧延施設のそれは25万トンで、石油／自動車／家電業界にその製品を供給している。顧客名簿にはIOC、BPCL、HPCLがなを連ねている。また一部野の製品は欧州／米国市場に輸出している。2000年3月期の年商は534.64クロー(US$1.14億)で、32.87クロー(US$700万)の純損失を計上した。ＵＳＬのRajinder Miglani会長兼ＭＤのコメントは伝えられていない。