2001-07-23 ArtNo.26614
◆ハルディア石化、IOCとの協議失敗に備え新パートナー物色
【コルカタ】Haldia Petrochemicals Ltd (HPL)は主要な石油会社や石油化学会社に接触、出資の可能性を含め戦略的タイアップ問題を協議している。
ビジネス・スタンダードが7月20日消息筋の言として伝えたところによれば、Indian Oil Corporation (IOC)との提携協議は一定の進捗を見ているものの、HPLのプロモーターらは全ての玉子を一つのバスケットに入れるほど不用心ではない。
IOCとHPLの協議は、KPMGがポジティブなデュー・ディリジェンス・レポートを行ったこともあって進捗を見ており、Ram Naik石油天然ガス相も西ベンガル州政府に対して、「中央政府は決してHPLプロジェクトを失敗に終わらせるようなことはない」と保証したとされる。
持株会社The Chatterjee Group (TCG)を通じてHPLに出資するPurnendu Chatterjee氏の他、西ベンガル州政府とタタ・グループが、プロジェクトのプロモーターを務めている。
しかし1022クローの自己資本と4000クローの借入で賄われている、総コスト5170クローのプロジェクトは、高額な金利負担で財政難に陥っており、第4の出資パートナーを物色している。1000クローの公募調達計画も証券市場の不振から未だ実現していない。
消息筋によれば、HPLには、1)IOCを出資パートナーにする、2)他の出資パートナーを求める、3)金融機関にローンの再編を求める--と言う3つのオプションがある。
IOCとHPLプロモーターの代表は2ラウンドの会合を持ったが、未だ最終決定は下されていない。伝えられるところによれば、IOCはナフサ・クラッカーのみに関心が有り、ポリマー部門には関心がない。しかし西ベンガル州政府がナフサ・クラッカーのみを分離してIOCの参加を求める案を拒絶したことから、IOCも今ではその態度を軟化させ、全体としてのHPLに対する出資も検討する姿勢を見せているとされる。
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