1995-08-07 ArtNo.2661
◆<星>向こう数カ月に少なくともウエハー製造事業1件を誘致
【シンガポール】シンガポール政府は向こう数カ月間に少なくとも多国籍企業1社が当地におけるウエハー製造計画を発表するものと期待している。
ヨー・チュートン通産相が4日語ったところによると、ウエハー製造事業は一般に少なくとも5億米ドルの投資を必要とするが、経済開発局(EDB)は目下複数の外国ウエハー製造会社と協議を進めており、少なくとも内1社が数カ月以内にシンガポールにおける製造計画を発表するものと見ている。現在シンガポールでは、テク・セミコンダクター、チャータード・セミコンダクター・マニュファクチュアリング、SGSトムソンの3社がウエハーの製造を手掛けている。国内電子産業の見通しについては、全般に今年も健全な成長レベルを維持するものと予想されるが、消費者用電子製品部門の成長は昨年に比べ鈍化しそうだ。同部門の一部企業は競争力を維持するため、製造拠点をシンガポール以外の地に移転しつつ有り、昨年並みの成長率を維持するのは難しい。しかし電子部門全体としては今年も昨年に劣らぬ成長を維持できる見通しと言う。ディスク・ドライブ産業に関しては、他の国がディスクドライブ製造センターを設けてシンガポールと競争することは避けられない。このため政府がディスク・ドライブ会社と密接な連絡を維持することは、同部門の成長には極めて重要と言う。(ST:8/5)
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