【ムンバイ】消費財部門の需要軟化等からTata Iron and Steel Company Ltd(TISCO)は今年第2四半期(2001/6-9)の冷間圧延工場(CRM)の月間生産量を10万トンから7万トンに引き下げる。ジャールカンド州Jamshedpurの同社CRMの年間キャパシティーは120万トン。
エコノミック・タイムズとビジネス・スタンダードが7月19日報じたところによれば、TiscoのJ J Irani重役(MD)は18日以上の消息を語った。それによると、顧客の需要は低迷しているが、6月には回復の兆しも生じた。今年第1四半期(2001/4-6)には、中核とする鋼板の価格が低レベルにとどまったものの、インフラ部門や住宅産業で使用される条鋼価格が僅かに上昇した。
Tiscoは高い電力コストから採算性が見込めなくなったオリッサ州Bamnipalにおけるクロム鉄の生産を先週暫時停止した。オーストラリアと南アフリカにクロム鉄製造施設を設ける構想に関しては、まだ最終決定を下していない。両国はクロム製造用に低コストな電力の供給を約束している。
低コストな鉄鉱石及びコークス用炭のサプライ・ソースを確保し、経営コストも低いTiscoは、国際鉄鋼市場調査会社により世界のトップ鉄鋼会社12社中の1社に選ばれたと言う。