2001-07-17 ArtNo.26575
◆Tisco、周辺事業の拡張目指し企業買収を積極化
【コルカタ】Tata Iron and Steel Company Ltd(TISCO)は特定の鉄鋼製品部門や関連領域の企業買収を通じて事業の統合化と効率化を図るとともに、既存ビジネスに関係した潜在的成長領域に進出する方針だ。
エコノミック・タイムズとインディアン・エクスプレスが7月15/16日報じたところによれば、Tiscoは西ベンガル州Kharagpurのベアリング部門をアプグレードし、拡張する狙いから最近、Antifriction Bearing Corporationのボール・ベアリング部門を買収、その年間生産能力を1500万ユニットから2500万ユニットに拡張した。
TiscoのRatan Tata会長は、インド内外における課題に対処するためTiscoは今後引き続き設備・経営の近代化、ハイエンド製品への集中、製造コストの削減、顧客志向の経営の強化を図るとしており、同社は1980年以来、4段階の近代化計画に1万2000クロー(US$25.6億)を投資して来た。
世界的な生産削減により、鉄鋼価格は多少改善が見込めるが、価格の回復はゆっくりとしたペースで進む見通しで、また今日の価格構造は極めて競争性に富んでいる。このためTiscoは引き続きコスト削減に努め、バリュー・チェーンを遡り、製品ミックスの改善を図ると言う。
Tiscoの2000-01年度純売上は、前年の6890.87クローから7759.44クロー(US$16.5億)に、税引き利益は422.59クローから553.44クロー(US$1.18億)に拡大した。
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