【ニューデリー】地元最大の商用車メーカー、Tata Engineering and Locomotive Company Ltd(Telco)は、個々の市場のニーズに一層正確に照準を合わせる製品開発戦略に基づき、今会計年度第3四半期以降に6種類の商用車を発売する。
エコノミック・タイムズが7月13日伝えたところによれば、Telco商用車部門のRavi Kant上級副社長は同紙に以上の消息を語った。それによると商用車市場は益々細分化され、運輸業者はロジスティクス・コストを削減するため、それぞれの用途にマッチした車両を求めている。このため特殊用途に応じる車両を投入する必要が有り、今年第3四半期以降3~4ヶ月間に少なくとも6種類の新製品を売り出す。これらの製品は2~40トンのセグメントに属し、牽引車、ゴミ収集車、ダンプ、多車軸車が含まれる。Telcoは商用車の各セグメントにおいてエンド・ツー・エンドの品揃えの実現を目指している。
Telcoは4~16トン・セグメントでは明らかにマーケット・リーダーだが、その他のニッチ市場に関しては、同社のプレゼンスは必ずしも盤石ではない。このことはニッチ・マーケットへのシフトが必ずしも利益をもたらしていないことを意味する。このためより重点的な市場調査を行い、マーケットのニーズを正確に把握する必要がある。商用車ユーザーの営業コストは28%近く上昇しており、市場調査結果は、信頼性と耐久性が現在の低迷する商用車市場を乗り切る機関車の両輪であることを示している。このため同社は既存製品、取り分け軽・中型車両の改良も図っている。
既存のバス・モデルには改良を施し、例えばTatamobileは現在月間約100台販売されているが、販売台数を大幅に拡大する必要があると言う。