2001-07-13 ArtNo.26544
◆国際電話会社VSNL、民営化に先立って500%配当決定
【ムンバイ】インド政府は53%の権益を握る国際電話会社Videsh Sanchar Nigam Ltd (VSNL)の民営化に先立って、500%の配当を通じ約5000クロー(US$10.65億)の準備金から750クロー(US$1.6億)を手に入れる方針を決めた。
エコノミック・タイムズ、ビジネス・スタンダード、インディアン・エクスプレスが7月11日伝えたところによると、VSNLは10日、ボンベイ証取(BSE)に対し、同社取締役会は2001年3月31日期年度に額面10ルピーの株式1株当たり10ルピー(100%)の普通配当と40ルピー(400%)の特別配当を行う方針を決めたと通知した。特別配当はVSNLのニューヨーク証取上場と時を同じくして行われる。VSNLに53%出資するインド政府が、同配当により最大の恩恵を受けることになる。
インド政府は26.97%の持分を、戦略パートナー(25%)とVSNL職員(1.97%)に売却する方針を決めている。市場観測者らは、政府が民営化に先立って1000%の配当を行うものと予想していた。
ちなみにVSNLは2000-01年度に前年比112%増の1778.83クロー(US$3.79億)の純益を計上している。
|