2001-07-10 ArtNo.26511
◆Nirlon、Vベルト部門拡張し、合弁パートナー物色
【ムンバイ】Vベルト部門の合弁パートナー誘致に失敗したNirlon Ltdは、合弁事業としての魅力を高める狙いからVベルトの製造能力拡張に乗り出した。
インディアン・エクスプレスが7月5日報じたところによると、NirlonはVベルトの年間製造能力を150万ピースに拡大するとともに、Vベルトの製造工程のアップグレードやVベルト製造品目の拡大も図っている。同社は主にA、B、Cグレードのベルトを製造すると同時に、D及びEタイプのベルトも手掛ける計画だ。Nirlonは過去6ヶ月間にVベルト部門の再編に1クロー(US$21万)を投資してきた。
ちなみに産業財政再建局(BIFR:Board for Industrial and Financial Restructuring)が、Rohaのコンベア・ベルト、Vベルト製造施設の分離・独立を含む事業再編パッケージを承認したのを受けて、Nirlonはオーストラリアのゴム事業会社Semperit AGにコンベア・ベルト部門の74%のシェアを17.07クローでオファー、関係覚書を交換した。合弁会社Sempetrans-Nirlonは2000年2月には疑似公開会社になったが、Vベルトの製造を手掛けぬSemperit AGはVベルト部門には関心を示さなかった。
事業再編計画の下、Nirlonは最終的にナイロン・タイヤ・コード・ヤーンの製造を手掛ける単品会社になる。同社のナイロン・タイヤ・コード・ヤーンは国内市場の17%のシェアを占めている。また依願退職を通じて500人を整理、従業員総数を1800人に縮小する方針だ。
|