【ムンバイ】Tata Iron and Steel Company Ltd(TISCO)は向こう数年間に1000クロー(US$2.13億)を調達し、資本支出や高金利な負債の借り換えに当てる。
ビジネス・スタンダードが7月5日報じたところによれば、Tiscoはその年次報告書の中で、以上の計画を明らかにするとともに、銀行/金融機関が認めた同社に対する720クロー(US$1.53億)の融資限度は、向こう数年のニーズに応じるには不十分と、理由を説明、さらに同社資産をベースに設定した抵当の額は500クロー(US$1.06億)を超えないと付言している。
Tisco幹部によると、オーストラリアにおけるクロム鉄事業とタミールナド州におけるチタニウム・プロジェクトが資本支出の大きな部分を占める。
今年の資本支出は650クロー前後と見積もられ、これには第2連続亜鉛鍍金ラインの増設(300クロー)やF高炉の年産能力を60万トンから100万トンに引き上げる工事が含まれる。
Tiscoはある種のスチール製品領域や関連領域への業務の多角化を図っており、こうした面で新たな資金を必要としている。マネージメントはまたハイ・コストな資金を低利の借入に転換することを計画している。Tiscoの長期借入残高は106クロー、短期借入残高は129クロー、合計235クローに縮小している。
大部分の主要プロジェクトが完成したため、新たな長期借入は不要である。長期の借入/自己資本比率は1999-2000年の0.96:1から2000-01年の0.87:1に縮小したと言う。