【ニューデリー】韓国三星電子傘下のSamsung Electronics India Information and Telecommunications Ltd (SEIIT)は今年、情報技術(IT)事業に1200クロー(US$2.56億)を投資、パーソナル・コンピューター(PC)用モニターの生産も開始する。
ビジネス・スタンダードが7月4日、SEIITのVivek Prakash重役(GM)の言として伝えたところによれば、ウッタルプラデシュ州Noidaの工場におけるＰＣモニターの試験生産は既に開始されており、商業生産も間もなくスタートする。初年度に150万台の生産を予定、輸出も計画している。モニターは同社がインドで生産する最初のＩＴ製品で、インドにおけるモニター需要は現地製造業務の採算性を保証する規模を備えている。
しかしCD ROMドライブやレーザー・プリンター等の需要は、まだこうした規模に達していない。レーザー・プリンターのこれまでの販売実績は期待を裏切るものになっている。また短期的にハード・ディスク・ドライブ(HDD)をインドで製造する計画はない。ＨＤＤの生産は資本集約型製造業務で、大部分のメーカーは世界の製造拠点を一カ所に集中している。同社はインドを製造拠点と見なしているが、国内市場を当面のターゲットにしている。
SEIITの昨年の売上は約750クロー(US$1.6億)で、市場環境は厳しいものの、今年の約40％の成長目標は実現できる見通しだ。今年はＰＣモニター100万台、CD ROM85万ユニット、ＨＤＤ60万ユニット、レーザー・プリンター2万台の販売を目指している。今後さらに多くの製品をインドに紹介する方針だ。
今年はまたブランド・ビルディングに積極的に取り組む計画で、この方面に投じられる投資額の70％は広告に、残りはプロモーションのための催し等に投じられると言う。