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2001-07-05 ArtNo.26472
◆Essarスチール、キャプティブ発電計画を棚上げ
【ニューデリー】Essarグループは電力事業への新規投資を行わない方針を決め、Essar Steel Ltd(ESL)の250MW(メガワット)キャプティブ発電所の建設計画も棚上げした。
インディアン・エクスプレスが7月3日報じたところによれば、ESLの幹部は、「グジャラート州政府はESLが新たにキャプティブ発電施設を設けることを原則的に認めたものの、同社としては向こう2年間如何なる新規投資を行う計画もない」としており、Essarグループ・スポークスマンも「短期的にESLのために新規投資を行う計画はない」と語った。
Essarグループを率いるRuias一族は、Essar PowerがHaziraに設けた515MW(メガワット)の発電施設のバイヤーを物色していた。同発電所は250MWの電力をグジャラート州電力局(GEB)に供給する一方、ESLの電力需要の全てを賄って来た。米国Marathon Power Companyへの売却交渉がまとまりかけたものの、サードパーティーがESLに低価格で電力を供給することをGEBが認めなかったため、破談した。金融機関もまたMarathon PowerがEssarの借入を引き継ぐのを認めず、Marathon Powerに海外で調達した資金を注入するよう求めた。金融機関は、Essar Powerに対する貸付金利を4~5%ポイント引き下げるよう求めたMarathon Powerの要求も拒絶した。
一方、GEBは電力需要が急増する中でHazira発電所の515MWの電力の全量を購入することを希望している。このためRuias一族は別に250MWのキャプティブ発電所を設け、ESLの電力需要を満たした後、Hazira発電所の電力を有利な価格で全量GEBに売却することを計画した。しかし新たに250MWの発電所を建設するには1000クロー(US$2.13億)前後を必要とすることから、既にESL及びEssar Powerに多額の債権を有する金融機関は、Essarグループが電力事業に新規投資を行うことに消極的姿勢を示したとされる。
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