【プネー】韓国企業Samsung Electronics Coが100%出資する情報技術(IT)/通信機器ビジネス子会社Samsung Electronics India Information and Telecommunication Ltd (SEIIT)は、ウッタルプラデシュ州Noidaに設けたカラー・モニター工場を間もなく稼働させる。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが6月30日SEIITのVivek Prakash重役(GM)の言として報じたところによると、工場は7月中に操業を開始する。今年も同工場へ約1000万米ドルを投じる計画で、パーソナル・コンピューター(PC)用モニターが年間100万台製造される。年産能力をさらに400万台に拡大する第二期工事は2003-04年に予定しているが、投資額は未定。
インドのPCモニター市場規模は年間100万台強で、目下のところSEIITは世界各地に設られた同社製造施設から製品を取り寄せている。初年度の操業が完了する2002年7月には、新工場は国内需要に100%応じられるようになり、インドは同社の7番目のグローバル・ハブになる。SEIITは国内市場の需要を100%満たした後、輸出市場の開拓に乗り出す方針だ。
昨年5月に発足したSEIITはTFT-LCDモニターを含む14~22インチのカラー・モニター16モデルの他、4.3~35GBのハード・ディスクや光ディスク装置、レーザー・プリンター、多目的製品、携帯電話等のマーケッティングを手掛けており、2000年度売上は740クロー(US$1.58億)をマーク、今年は1200クロー(US$2.6億)を見込んでいる。
Prakash氏によると、昨年インドにおけるPCカラー・モニター市場の41%のシェアを占めた同社は、今年は70%のシェア獲得を目指している。ちなみに市場調査会社IDCは同社製モニターの昨年のシェアを56%と報告していると言う。