SEAnews 2001-07-03 ArtNo.26448

【ニューデリー】チェンナイ・ベースのＴＶＳグループとスズキの合弁に成る二輪車メーカー、TVS-Suzuki Ltdは今年、モーターサイクルの販売拡大と、コスト削減を通じて売上／利益の拡大を図る計画だが、成長率は僅かにとどまるものと予想している。
デカン・ヘラルドが6月30日伝えたところによると、ＴＶＳスズキのVenu Srinivisan会長兼ＭＤはこのほどＰＴＩ通信に以上の見通しを語った。
ＴＶＳスズキの2001年3月期年度売上は前年の1626クローから1868クロー(US$3.98億)に15％拡大したものの、純益は前年の87クローから61クロー(US$1299万)に29.8％下降した。
モーターサイクルの販売台数は8.5％増の35万4000台、スクーターは9.3％増の14万2000台、モーペッドは3.9％減の36万7000台で、二輪車全体の販売台数は3.2％増の86万3000台をマークした。
今年のモーターサイクルとモーペッドの販売は20％の成長が見込まれるが、スクーターの販売は昨年並みにとどまり、モーターサイクル売上の総売上に占める比率が昨年の41％から50％に拡大する見通しだ。7月には110ｃｃモーターサイクル新モデルが発売され、10月までに2～3の変形モデルが紹介される。来年1－2月の間にはExcel SuperとScootyの4ストローク・バージョンも売り出される。
ＴＶＳスズキは今年、設備導入から下請け契約に至るまで全ての領域で大規模なコスト削減を実行、製造業務の贅肉を落とし、収益性の向上を図る。しかし4000人の従業員に対する依願退職は募集せず、人員削減は自然損耗に任せる。向こう3年間には約300人が早期退職するものと予想される。
同社の納入業者は過去7年間に400社から170社に減少したが、向こう2年間にさらに125社に縮小される。またロジスティクスの最小限化も図られる。一方、既存の450店のディーラー網には、年内に新たに20店が追加されると言う。