SEAnews 2001-07-02 ArtNo.26446

【ニューデリー】インドの昨年(2000-01)の国内総生産(GDP)成長率は5.2％に鈍化、第10次5カ年計画期間の8％の成長目標を大幅に下回った。
インディアン・エクスプレス、デカン・ヘラルド、エコノミック・タイムズ、ビジネス・スタンダードが6月30日報じたところによれば、中央統計局(CSO:Central Statistical Organisation)は29日、見直し後の昨年のＧＤＰ成長率を発表したが、同数字はこれ以前に発表された暫定数字6％を大きく下回った。それによると、製造業、農業、電力、建設、サービス部門の成長が、前年に比べ何れも鈍化、国民1人当たりの収入も実質価格(1993-94)で1万561ルピーと、前年の1万204ルピーを3.5％上回ったにとどまり、前年の4.8％の成長を下回った。
四半期別で見ると昨年第1四半期のＧＤＰ成長率は6.1％(7.3%)、第2四半期は6.2％(6.2%)に達したものの、第3四半期には5％(6.1%)に鈍化、第4四半期にはさらに3.8％(6%)に落ち込んだ(括弧内は前年同期の数字)。
業種別に前年と昨年の成長率を比較すると、農林水産業は0.7％から0.2％に、製造業は6.8％から5.6％に、建設業は8.1％から5.5％に、電力・ガス・水供給は5.2％から4.7％に、それぞれ下降した。サービス業についても金融・保険・不動産関連サービスは前年の8.1％から9.1％に成長が加速したものの、貿易・ホテル・運輸・通信は8.0％から6.9％に、社会・個人サービスは11.8％から7.8％に、それぞれ鈍化した。