2001-07-02 ArtNo.26441
◆国際/国内金属市場のスランプがHZL/HCLの民営化に影響
【ニューデリー】国際金属市場のダウンターンは、Hindustan Zinc Ltd (HZL)及びHindustan Copper Ltd (HCL)の政府持分売却計画に影響を及ぼす見通しだ。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが6月29日伝えたところによれば、アナリストらは国際価格のスランプは国内価格とこれらの企業の業績に影響を及ぼすと指摘する。政府が昨年持分の売却計画に着手した当時、金属価格は中レベルだったが、HZLの民営化が正に完了しようとしている今、金属市場は下降線を辿っている。企業の本源的価値に変わりはないにしろ、入札価格は市場環境により少なくとも部分的影響を受けるものと見られ、政府がその持分を売却して手にする額も縮小するはずだ。HZLは国内亜鉛価格の大幅な値下がりから、今会計年度は損失を計上するものと見られる。HZLは1997年以来毎年70クロー(US$1491万)以上の利益を計上、1999-2000年の純益は90.42クロー(US$1925万)をマークしていた。
一方、HCLは銅の値下がりで、過去数年赤字経営を続けており、1999-2000年の損失額は147.46クロー(US$3140万)に達した。
米国経済のスローダウン、日本におけるリセッション、欧州市場の神経過敏症からロンドン金属取引所(LME)のインデックスは過去数年来の記録的な低レベルに陥っており、銅価格は2年来、亜鉛と錫は8年来の最低をマークした。銅価格は1995年に過去最高のトン当たり2500米ドルを記録した後、1999年には1300米ドル前後に下降、今では1200~1250米ドルで取り引きされている。
インド経済のスローダウンも基礎金属の需要を下降させ、2001年4月の亜鉛生産は前月に比べ51%、銅は同15%、それぞれ落ち込んだ。現在銅の国内価格はkg当たり119ルピー、亜鉛は78ルピーとなっている。
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