SEAnews 2001-06-26 ArtNo.26391

【チェンナイ】Hindustan Motors Ltd (HML)は今年内にオーストラリアでデザインされた多目的車ＲＴＶ(rural transport vehicle)3200台を販売し、ＲＴＶのみで100クロー(US$2129万)の売上を実現することを目指している。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、インディアン・エクスプレス、エコノミック・タイムズ、ザ・ヒンドゥーが6月22／23日報じたところによると、ＨＭＬのB.S. Khargonkar副社長(Pithampur工場)は21日、タミールナド州におけるＲＴＶ発売記念記者会の席上、以上の目標を明らかにした。それによると、オーストラリアのOKA Motors Coの設計に成るＲＴＶは劣悪な道路環境の下でも容易に操縦でき、コスト効率も高い。既にデリーとマハラシュトラ州ムンバイで販売され、好評を博している。ＨＭＬは、rural transport vehicleとして農村地域への売り込みを図った当初の戦略を転換、今やroad-trusted-vehicleとして都市部への売り込みに力を入れている。
タミールナド州で今回発売されたスポーツ・バージョンの価格は37万2000ルピー(US$7921)。4気筒のSimpson S4ディーゼル・エンジンとHM synchromeshギア・ボックスを搭載、リッター当たり走行距離は10キロ。
ＲＴＶは様々な用途に利用でき、デリーでは圧縮天然ガス(CNG)バージョンを、またマドヤプラデシュ州／西ベンガル州／オリッサ州ではイスズ・エンジン搭載車を、それぞれ乗用車として販促、南部市場ではSimpsonエンジン搭載車を貨客両用車としてプロモーションしている。貨物車としての有料荷重は1.5トン、スタッフの送迎、スクール・バス、救急車としても利用できる。
マドヤプラデシュ州インドール近郊に220クロー(US$4685万)を投じて設けられたPithampur工場の月間生産能力は500台で、750～1000台に拡張できる。同工場ではまたガソリン・エンジン、ディーゼル・エンジン、イスズの技術をベースにしたトランスミッション、三菱ランサーのパワー・ユニットも製造されている。